テレビ東京、東映アニメーション、ポニーキャニオン…。日本の大手アニメ会社の担当者が今、社員約20人の小さなベンチャー企業と頻繁に打ち合わせを重ねている。
その企業の名は、米サンフランシスコに拠点を構えるクランチロール。インターネットで動画共有サービスを提供するネット企業だ。同社のサイトは月間2億2500万ページビューを誇り、登録会員数は400万を超える。
来年1月、国内アニメ会社約20社が、このクランチロールと提携してアニメの有料配信を始める。ターゲットは海外のアニメファン。「北斗の拳」「スラムダンク」「NARUTO」など、人気の作品が200以上配信される予定だ。
■ 新作は放映1時間後に配信
ネット利用者が動画を自由に投稿したり、閲覧したりできる動画共有サービスは、米グーグルのユーチューブなどいくつも存在する。これらのサイトとクランチロールの違いは、扱う動画をアニメに特化している点にある。
中でも、日本のアニメは断トツの人気を誇る。「海外で視聴できる日本アニメは、ほんの一部。海外未配信のアニメを有料でも見たいというファンは世界にゴロゴロいる」と、クランチロールのクン・ガオCEO(最高経営責任者)は説明する。26歳のガオ氏自身、大の日本アニメオタク。米カリフォルニア大学バークレー校の学生時代に趣味で立ち上げたアニメサイトをビジネスにしてしまったほどだ。
有料動画配信は、同社のコアなアニメファンを基盤に持つからこそ成立する。会員は、月額利用料を支払うことで、日本での放映から約1時間後に、英語字幕付きの高画質作品を丸ごと視聴できる。料金は、「今後詳細を決めるが、月額7ドル程度」(ガオ氏)。アニメ作品を単品で購入できるサービスもある。
アニメ会社とクランチロールは、月額料金とダウンロード販売数に応じて、収益を分け合う。放映後1週間たった作品は、広告付きで無料配信し、広告収入も得る方針だ。そのほか、アニメ関連グッズの販売も予定している。
■ 日本アニメ業界には渡りに船
これまで、日本のアニメ会社にとって、クランチロールのようなアニメ動画共有サイトは許し難い相手だった。動画共有サイトで違法ダウンロードが横行し、アニメ会社のDVD販売を落ち込ませていたからだ。
ところが今では、当のアニメ会社も「ネットによる新しいアニメ流通経路を確保でき、日本のアニメ業界にとっても渡りに船」(テレビ東京アニメ事業部の川崎由紀夫氏)と歓迎ムード。最近では海外の放送局の日本アニメの購入意欲が減退し、ネットの台頭とは無関係に、日本アニメが低迷していることが背景にあると言う。現状、アニメ会社が自前でネット流通網を構築するのは、技術・資金面から難しい。そこに現れたのが、クランチロールだったというわけだ。
もっとも、クランチロールも違法なアニメの投稿を許すことで利用者を増やしてきた。その方針を大きく転換し、来年1月以降、アニメ会社と契約を結んでいない作品の投稿を禁止する。アニメ会社には専用の違法動画検出ソフトも提供し、違法動画の排除を支援する準備を進めている。
こうした動きは、アニメ会社の信頼を高める半面、サイトの活気を奪い、利用者の減少を招く可能性もある。日本アニメの新たな収益基盤となるかどうか、関係者の注目が集まる。
日本のアニメの新たな取り組みが始まるようです。
国内アニメ会社約20社が米サンフランシスコに拠点を構え、インターネットで動画共有サービスを提供するネット企業、クランチロールと提携してアニメの有料配信を始めるようです。ターゲットは海外のアニメファン。「北斗の拳」「スラムダンク」「NARUTO」など、人気の作品が200以上配信される予定のようです。
月7ドルって安くないですかね?
日本でもやってほしいくらいです・・・
けれど、単純に日本のアニメを見たい人はいっぱいいそうですが、有料になってまでアニメを見てくれるのでしょうか、少し疑問です。
ですが、海外の動画共有サイトで野放しの状態で一円も稼げないよりはいいと思います。
けれど、びっくりしたのは、日本で放送したアニメを一時間後に英語に翻訳し配信するというスピードの速さです。月7ドルで成り立つのか心配ですけどね・・・
このビジネスをきっかけとして、DVDやグッズの売り上げが伸びることを日本の企業は期待していると思います。
どうなるかはわかりませんが、ビジネスモデルとして成立し、日本のコンテンツ産業を盛り上げてほしいです。