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Winny利用の果て―家族崩壊した銀行マンの悲劇

 ファイル交換ソフトウェアに関連した情報漏えい事件が今なお多く、公私での使用を禁止している企業が少なくありません。それでも、やむを得ず使ってしまうことが、どのような悲劇をもたらすのでしょうか。銀行員のN氏(仮名)を襲った事例を紹介しましょう。

 N氏は典型的な真面目人間で、出世も同期の中では比較的遅く、50代前半で銀行の副支店長という肩書きでした。要領が良いタイプとは言えないのですが、実直で銀行業務という仕事をこよなく愛していた人です。そんな彼の人生の軸が狂ったのはある年の年度末のことでした。

 この年は業績の計算数字がなかなか合致せず、翌週月曜日には本部で支店の業績を報告し、改善策を提案しなければなりませんでした。何度も計算を繰り返すうちに帰宅時間が迫り、N氏は仕方なく、USBメモリにコピーを行う権限を持つ副支店長という立場を利用して、USBメモリに業務関連の資料データをすべてコピーし、自宅で作業することにしました。N氏は週末をかけて作業を完了し、月曜日には無事に報告を済ませました。しかし、これが彼を襲う悲劇の始まりだったのです。

 本部への報告から数日して、N氏の勤める銀行の内部資料がファイル交換ソフトウェア「Winny」のネットワーク上で発見されたという噂が流れました。N氏は、「また、そんな事件が起きたのか! しかも、うちの銀行ではないか。いったい、どこの誰がそんな馬鹿なことをしたのか」と思ったそうです。銀行では直ちに専門チームを組織して、漏えいした資料を発見し、内容を確認しました。すると、N氏の作成した資料や内部情報だったのです。

 N氏はすぐに本部へ呼ばれ、状況を聴取されました。また、彼には内緒で別の調査チームがN氏の自宅に出向き、彼の使っていたノートPCを夫人の承諾を得て入手しました。N氏には全く身に覚えがありません。当然ながら否定するしかなかったのです。しかし、回収したノートPCを専門家が調査したところ、わずか15分でWinnyの暴露ウイルスが発見されたのでした。

 さらに調査を進めたところ、PCの使用履歴にはN氏が勤務していた時間帯が多数記録され、情報を流出させたのは家族である可能性が高まり、最終的に大学生の長男が使用していたことが判明しました。当然ながら、長男は自分のPCは持っていました。しかし、メーカーへ修理に出していたところだったのです。

 自分のPCが戻るまでの時間、長男はどうにも待つことができなかったようです。長男はいわゆる「Winny中毒者」でした。映画や音楽などを違法コピーしたデータなどを簡単に入手できるという快感がどうしても忘れられず、少しの間でも我慢できなかったのです。つい父親が留守にしている平日の昼間に無断でN氏のPCを借りて、Winnyの操作に没頭していたということでした。

 N氏の今後の処遇については、人事部や上司である支店長などが検討しました。N氏本人が流出させたわけではないものの、無罪放免では済みません。社会が納得するであろうとして、依願退職という形になりました。しかし、N氏は50代です。この状況下では、簡単には就職口が見つかりません。退職金が支払われましたが、定年退職を目前にしていたN氏にとっては本当に辛いことでした。

 事件はあまりも社会的影響が大きく、通常なら人事部が再就職先の仲介をするのですが、それも全くありませんでした。たまに面接までに至っても、事件のことを明らかにするとほぼ100%「不採用」の返信が来るという状況でした。やっとのことで銀行時代に懇意にしていた企業の経営者からの紹介で、警備会社に就職できましたが、収入は銀行員時代の3割に届くかどうかというほどに減ってしまったのです。

 それでも就職口があるだけましと考えましたが、勤務時間が夕方から早朝までという不規則な生活を強いられ、50代になって今まで経験したこともない生活のために、体の苦痛も想像以上のものでした。昼間は自宅にこもるようになったことで、長男とも頻繁に顔を合わせる環境になりました。最初はN氏も我慢していましたが、体も心も疲れ切ったある日、取っ組み合いのけんかになりました。それがきっかっけで、長男は大学を中退して地方へ住み込みの仕事をしに出て行きました。

 しかし、坂道を転がるようにさらに事態は悪い方向へ進むもので、次は夫人との仲が険悪になってしまったのです。生活水準をぎりぎりまで切り詰める状況に嫌気が差したのでしょうか。夫人とはその1年後に協議離婚となりました。多少出世が遅れたとはいえ、高額な収入を手にしていた「副支店長」という生活水準を大幅に下げざるを得ず、夫人には耐えられなかったようです。

 今ではN氏は独り身になり、もうすぐ60歳を迎えます。日々アパートで細々と炊事や洗濯、掃除などをすべて一人でしては、深夜に仕事へ就いています。

 ほんとに人生狂っちゃいましたね・・・
 「出世も同期の中では比較的遅く」なんて言いますが、銀行の副支店長なんて給料いいんだろうなと思います。それが息子のせいで・・・、収入は銀行員時代の3割の警備会社へと「転職」、生活環境が一変して苦しい思いをしただろうと思います。
 無断で、人のパソコンを借りた「Winny中毒者」の息子が悪いのですが、これだけ「Winny」が騒がれている中、この銀行は、社員に仕事を持ち出させないことや、業務用のパソコンを貸与する、また、そのパソコンにはセキュリティを強化し、パスワードなどでパソコンのロックをするなどの対策を取るべきでないでしょうか。
 結果として、Winnyでこの人の人生が狂ってしまいましたが、結構怖い話ですね。


              



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この記事へのコメント

Re: Winny利用の果て―家族崩壊した銀行マンの悲劇 - - 2009年01月15日 03:38:04

ででってでってでっていう

Re: Winny利用の果て―家族崩壊した銀行マンの悲劇 - - 2009年01月15日 12:56:14

ny関係なくね?

Re: Winny利用の果て―家族崩壊した銀行マンの悲劇 -   - 2009年01月18日 02:31:04

フォルダオプションで拡張子を表示にするを
オンにすれば済む話じゃん。

Re: Winny利用の果て―家族崩壊した銀行マンの悲劇 - 名無しさん@お腹いっぱい。 - 2009年01月18日 10:19:31

ま、私用のPCの制限は難しいし、
仕事の持ち出しを禁止するのも現実的にナンセンスだしね。
情弱(計算機的な意味合いで)ってだけで犯罪者になるし、一家離散にもなる時代ってことだな。

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